唱歌と永田の郷

◆2013年6月9日(日曜日)

永田の郷 全景

永田小学校 階段おどり場に掲示してある永田の絵


【畑 守人 作「物語 高野辰之(ほおずき書籍)」から引用しました】

”ふるさとの園”より

雄大な斑尾(まだらお)山の東南麓に広がる下水内郡永田村(現 中野市)は、この地が誇る文学博士 高野辰之の生誕の地である。

斑尾山のあちこちから湧き出る清水はやがて小川となり、辺りの岩肌にぶつかり、水しぶきを上げながら、斑尾川の清流になり、それが永田村の田園をうるおし、やがて広大な千曲川へと注ぐ。

春ともなれば村は一面萌える若葉に包まれ、見渡す限りの田園は菜の花の鮮やかな萌黄色に彩られ、秋ともなれば全山錦織なす紅葉に変わり、四季折々に変化する風情は、人々の心を和ませてくれる。高野辰之はこの秋の風情を、尋常小学校唱歌「紅葉」で次のように歌っている。

「紅葉」高野辰之作詞、岡野貞一作曲

一、秋の夕日に照る山紅葉

濃いも薄いもかずある中に

松をいろどる楓(かえで)や蔦(つた)は

山の麓(ふもと)の裾模様(すそもよう)

二、谷の流れに散りゆく紅葉

波に揺られて離れて寄って

赤や黄色の色さまざまに

水の上にも織(お)る錦(にしき)